ヤクルト本社の2024年3月期の連結決算は、売上高5,031億円(前年同期比4.1%増)、営業利益634億円(同4%減)と増収減益となった。国内飲料食品事業では、高付加価値商品(Yakult1000・Y1000) の販売実績増により増収増益。海外飲料食品事業では、価格改定効果および為替の影響により増収となったが、中国等アジア・オセアニアの販売本数減、原材料高騰等により減益となった。2025年度は、国内飲料食品事業は、生産増強体制の整った高付加価値商品(Yakult1000・Y1000) の販売本数増により増収増益の見込み。海外飲料食品事業は、 販売本数増および円安効果等により 増収増益を見込んでいる。「Vision2030」の実現に向けた、3つの定性目標のうち、「海外拡充」や「環境課題対応」はすすんでいるが、「事業領域拡大」は今後の大きな課題である。2023年9月にポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社からの植物性ヨーグルト事業の取得で合意しており(2024年10月に工場資産取得予定)、乳酸菌飲料以外の新事業領域づくり(植物素材利用食品の展開)が、今後の成長のカギを握っている。
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参照コンテンツ
- 戦略ケース どこまで伸びるか トクホ市場(2005年)
- 戦略ケース カゴメ本格参戦 再び活気づく乳酸菌飲料の攻防(2006年)
- 消費者調査データ ヨーグルト(2020年2月版)
ブームに一服感、具体的な健康訴求で再成長なるか - 消費者調査データ 飲むヨーグルト・乳酸菌飲料(2019年4月版)
接戦のロングセラー、ブルガリアのむヨーグルト、R-1、カルピスウォーター - マーケティング用語集 トクホ(特保)
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