ENEOSホールディングスの2021年3月期連結決算は売上高7兆6,580億円(前期比23.5%減)、営業利益2,542億円(前期は1,131億円の損失)と減収増益となった。第2次中期経営計画(2020~2022年度)のもと、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う石油製品の販売減や銅生産量の減少があったものの、堅調な石油製品マージンや機能材料・薄膜材料の増販等に支えられて増益を達成した。エネルギー事業では、石油製品及び石油化学製品の需要が大きく減少したことから売上高は5兆9,985億円(前期比28.8%減)と大幅に減少したが、石油製品マージンの良化と経費削減等により営業利益1,211億円(前期は1,628億円の損失)と黒字回復。金属事業は、カセロネス銅鉱山の採掘に遅れが生じたため生産量が減少したが、機能材料事業及び薄膜材料事業の各製品の販売量は、テレワークの浸透等によるスマートフォン、サーバー、通信インフラをはじめとする高機能IT分野での需要増加を主因に概ね前期を上回り、売上高1兆921億円(同8.7%増)、営業利益781億円(同75.0%増)となった。2040年長期ビジョンの実現に向けて、2020年度から第2次中期経営計画がスタート、「長期ビジョン実現に向けた事業戦略とキャッシュフローを重視した経営の両立」を基本方針として事業構造改革をさらに加速、自社の強みである「効率的なサプライチェーン、SSネットワーク、先端素材開発等」を活かし、成長事業の育成・強化を推進する。
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