大正製薬ホールディングスの現在の戦略は...
治療から予防を基軸にした脱10大薬効戦略
現在の戦略を1シートにまとめた「戦略分析シート」公開中!
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大正製薬HDの2023年3月期の連結決算は、売上高3,014億円(前年比12.4%増)、営業利益230億円(同79.7%増)と、増収増益であった。OTC医薬品市場は、新型コロナウイルス感染症の拡大による抗原検査キットの需要急増や、中国のゼロコロナ政策緩和後に発生した感染者急増による総合感冒薬などの特需、花粉の大量飛散による鼻炎治療剤の伸長などにより、前年度を上回る結果となった。セグメント別では、セルフメディケーション事業は売上高2,637億円(同14.8%増)、「リポビタンシリーズ」は、503億円(同3.0%増)、「パブロンシリーズ」は、282億円(同28.5%増)など売上を伸ばした。海外では、アジア地域で643億円(同32.7%増)、欧米地域で621億円(同22.4%増)となった。医薬事業では売上高377億円(同2.3%減)。新薬創出の難易度が増すなかで、医療費適正化対策の推進や薬価制度改革の影響等により厳しい事業環境が続く。主要製品では2型糖尿病治療剤「ルセフィ」31億円(同5.9%増)、骨粗鬆症治療剤「ボンビバ」77億円(同4.9%増)、整腸剤「ビオフェルミン」47億円(同5.3%増)、経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコア」41億円(同0.2%増)となった。今後セルフメディケーション事業は、国内では製品開発面で生活者の健康意識の高まりに対応した新しい領域を開拓し、販売面では生活者から支持される強いブランドを目指し、生活者との接点の拡大、共感を得る販促活動に加え、「大正製薬ダイレクト」「TAISHOBEAUTY ONLINE」など通信販売チャネルの拡大にも注力する。海外では、東南アジア市場に欧州市場を加えた2極体制により海外事業の拡大を図り、持続的な成長の実現を目指す。医薬事業部門では新製品の早期拡大やライフサイクルマネジメントなどに取り組み、製品価値の最大化を図る。また、後期開発品・製品の導入や自社創成品の導出等のライセンス活動の取り組みを進める。外部研究機関との連携強化や先端技術の活用等の研究開発機能の強化にも取り組むことで、パイプライン拡充に努める。2023年11月にはMBOの実施を発表(2024年4月9日上場廃止)、既存の各事業をこれまで同様に発展させていくだけではグループの持続的な成長を実現していくことは困難であるとし、非上場化でネット販売や海外事業を強化し立て直しを図る。
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