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公開日:2022年12月26日

戦略200+・企業活動分析
大正製薬ホールディングス株式会社
22年3月期は大幅減益、感染対策の定着で需要回復せず

大正製薬ホールディングスの現在の戦略は...
治療から予防を基軸にした脱10大薬効戦略
現在の戦略を1シートにまとめた「戦略分析シート」公開中!

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「戦略200+ 企業活動分析」をベースに、業界魅力度や競争地位、戦略経営など、企業が置かれている局面をひと目で一覧できます。
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2022年3月期決算の総括

大正製薬ホールディングスの2022年3月期の連結決算は売上高2,682億円(前年同期比4.9%減)、営業利益107億円(同46.2%減)と大幅な減益となった。セグメント別では、セルフメディケーション事業は売上高2,297億円(同1.2%増)とほぼ横ばい、国内では新製品が売り上げに寄与し、通信販売事業も順調に伸長した。また、「リポビタン」「パブロン」など主力ブランドが売り上げを伸ばした。海外でも、アジア地域が485億円(16.4%増)、欧米地域が507億円(2.1%増)とともに伸長したものの、うがい薬や殺菌消毒剤の反動減があり、セグメント全体では営業利益141億円(同27.2%減)で増収減益となった。医薬事業は、医療費適正化政策の推進や薬価制度改革の影響により、売上高385億円(同30.1%減)、営業損益13億円(同52.9%減)となった。増収品目は、2型糖尿病治療剤「ルセフィ」、骨粗鬆症治療剤「ボンビバ」、整腸剤「ビオフェルミン」、経皮吸収型鎮痛消炎剤「ロコア」、マクロライド系抗生物質製剤「クラリス」。抹消循環改善剤「パルクス」は減収となった。今後セルフメディケーション事業は、国内では製品開発面で生活者の健康意識の高まりに対応した新領域を開拓し、販売面では生活者から支持される強いブランドを目指し、生活者との接点の拡大、共感を得る販促活動に加え、「大正製薬ダイレクト」「TAISHOBEAUTY ONLINE」など通信販売チャネルの拡大にも注力する。海外では、東南アジアと欧州の2極体制で事業拡大を図り、持続的な成長の実現を目指す。医薬事業では、きめ細かい情報提供による育成品の売上最大化を図り、研究開発面では開発化合物の早期承認取得、ライセンス活動によるパイプラインの強化、創薬研究における外部研究機関との連携強化や先端技術の活用等にも取り組み、継続的なオリジナル新薬の創出に努める。2023年3月期は、売上高2,805億億円。営業利益160億円を目指す。


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