花王の現在の戦略は...
パフォーマンス戦略からの脱却
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花王の2023年12月期連結決算は売上高1兆5,326億円(前年同期比1.2%減)、営業利益600億円(同45.5%減。4期連続の営業減益)と減収減益だった(非定常的な要因により一時的に発生した損益:事業撤退・縮小や資産の除売却から生じる損益等を除いたコア営業利益は、1,147億円と前年同期比4.2%増)。戦略的値上げが原材料価格上昇分を上回り、コア営業利益は増益。一方、非効率的事業の抜本的見直しと人財構造改革を実施、構造改革費用を547億円計上したことにより、営業利益は前年同期比500億円減となった。国内のトイレタリー事業は、衣料用洗剤やUVケア製品が牽引し売上+2.3%となったが、化粧品事業はALPS処理水、ケミカル事業は市場回復の遅れの影響が出た。海外事業では、豪Bondi Sands社を買収し、スキンプロテクション領域において、グローバルで確固たる地位の確立を目指す。2023年8月に、中期経営計画「K27」を策定。「未来のいのちを守る」、「Sustainability as the only path」をビジョンに、「持続可能な社会に欠かせない企業になる」「投資して強くなる事業への変革」「社員活力の最大化」を基本方針のもとに、「グローバル・シャープトップ事業の構築」「グローバル・シャープトップな人財/組織運営」「資本効率/収益性の改善」「パートナーとの共創による事業構築」の四つの戦略を推進する。 ※グローバル・シャープトップ 顧客の重大なニーズにエッジの効いたブランドやソリューションで世界No.1の貢献をすること。「シェアNo.1」ではなく、そこで暮らす生活者にとって唯一無二の存在になること。
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