ブラザー工業の2018年3月期の連結決算は、国際会計基準で売上収益7,130億円(前年同期比11.2%増)、営業利益687億円(同16.0%増)となり、増収増益であった。円安による為替のプラス影響、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業がグローバルで堅調に推移したことに加え、収益力強化の戦略に基づいて積極的な改革を行ったマシナリー事業産業機器分野の大幅な収益増などが増収増益を後押しした。また、16年度より本格的に開始したドミノ事業では、為替市場でのポンドの急落など、外部環境が激しい変化を見せる中で、ブラザーとのシナジー効果の実現のために共同開発を推進した。売上高の約3分の2を占めるプリンティング事業は長い目でみると縮小傾向にあり、今後はプリンティング事業中心の体制から、今後の成長が見込まれる産業用領域(マシナリー事業やドミノ事業)や新規事業に重点を置き、複合事業企業を目指す。中期戦略「CS B2018」での業績目標を達成するためには、いかに早くドミノ事業との相乗効果を実現できるか、そして現在の事業の構造改革をいかに推し進めることができるかが重要となる。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



