HOYAの2019年3月期の連結決算は、売上高5,658億円(前年比5.6%増)、税引き前利益1,447億円(同16.4%増)と増収増益であった。セグメント別では、ライフケア事業が安定的な成長を継続しており、売上高3,734億円(前年比5.8%増)の増収。メガネレンズは海外市場の米州において既存事業の成長に加えて、Performance Optics, LLCを買収した効果によ り伸長し、全体の売上収益も増収となった。また、医療用内視鏡は、新製品の投入や販売体制強化により欧米において堅調に推移したことで増収となった。最終製品であるパソコンやタブレット市場は飽和状態が続き、スマートフォン市場は成長が鈍化していながらも、半導体用マスクブランクスは、先端品における活発な研究開発需要を取り込んだことで増収となった。今後は高い技術力を持つ情報・通信事業で高い収益性と市場優位性を維持しつつ、市場拡大が見込めるライフケア事業の成長をさらに加速できるか、さらには新たな事業領域として検討している「メディカルサービス」「半導体」でニッチトップとなれそうな領域を見つけられるかが成長のカギとなる。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。