セイコーHDの2019年3月期連結決算は、売上高2,472億円(前年比7.9%減)、営業利益93億円(同13.3%減)の減収減益となった。主な要因としては、電子デバイス事業において半導体事業が連結範囲から外れた影響で売上高が約250億円、営業利益が約50億円減少したことが挙げられる。ウオッチ事業、システムソリューション事業、その他は増収増益となった。ウォッチ事業では、メンズウォッチ「グランドセイコー」が順調に売上を伸ばし、国内初となる「グランドセイコーブティック銀座」がオープンしたほか、女性向けラインナップも強化した。システムソリューション事業では、金融向けシステムの新規開発需要の拡大などにより業績は好調に推移した。2019年度からは「攻め」の第7次中期経営計画がスタート、今後も引き続きグローバル市場で中・高価格帯を中心とするウォッチ事業の拡大を目指すとともに、広告宣伝投資や設備投資など長期的観点での投資を強化、SEIKOブランドと精密技術、ソリューション提案力を武器に、持続的成長の確実な実現を目指す。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 「セイコーエプソン」×「キヤノン」 複合機移行でデッドヒート(2007年)
- 戦略ケース 株式会社セイコー -価格破壊時代のブランド戦略(1994年)
- 戦略ケース 株式会社セイコー '84 セイコープロモーション戦略(1984年)
- 戦略ケース セイコー 時計店の経営開発(1983年)
- MNEXT 服部セイコーの「時計のファッショングッズ化」戦略
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。