ディー・エヌ・エー(DeNA)の2021年3月期の決算は、売上収益1,370億円(前年同期比12.8%増)、営業利益225億円(前期は457億円の損失)となった。主力のゲーム事業では多くの既存タイトルが堅調に推移するとともに、前年度以降に国内外で配信開始したタイトルの貢献もあり、売上収益は913億円(同8.9%増)、費用面では減価償却費等が減少し、営業利益は189億円(同32.6%増)となった。スポーツ事業は新型コロナ感染拡大の影響を受け、売上収益128億円(同36.5%減)、36億円の営業損失となった。ライブストリーミング事業は「Pococha(ポコチャ)」を中心に好調に推移し、売上収益242億円(同164.9%増)、営業利益52億円(前期は14億円の損失)となった。前期実績を踏まえた構造改革(三つの重点施策:ゲーム事業の収益基盤の再強化、新規事業領域における成長投資方針の最適化、全事業・機能の見直しによる固定費の削減)が順調に進捗し、次年度からの新たな成長・挑戦に向けた環境が整った。2021年4月には、挑戦し、変化し続けるためにコーポレートミッション・ビジョン・バリューを刷新、新しいMission(企業使命)「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」を掲げ、エンターテインメント領域と社会課題領域のふたつを両軸の事業として展開。両領域のシナジー形成を含め、IT企業の新しい進化を体現し、各領域の特徴を活かした収益基盤を形成しつつ、非連続な成長にも果敢に挑戦する。
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