マツダの2023年3月期の連結決算は、売上高3兆8,268億円(前期比22.6%増)、営業利益1,420億円(同36.2%増)と増収増益となった。2022年度は非常に厳しい経営環境下にあったものの、連結出荷台数の増加や単価改善・販売費用の抑制などの取り組みに加え、為替の円安効果などにより、原材料価格高騰などの影響をオフセット、増収増益を達成した。グローバル販売台数は、販売ネットワーク再編中で商品の端境期にある中国の販売減と、期初より在庫が枯渇していたことに加え第1四半期の減産影響などにより上期の販売が低調だったことにより、前期比11.3%減の111万台となった。2022年11月には中期経営計画のアップデートと2030年に向けた経営方針を公表、経営を取り巻く環境の不確実性が高まっていることを受け、視点を2030年まで延ばし、世界の潮流を想定した経営方針と主要取り組みを示した。2023年度は中期経営計画の本格的成長のフェーズとして、販売面ではラージ商品の導入などにより台数成長を加速、本格成長に向けた収益レベルを達成し、売上高は過去最高の4兆5,000億円、営業利益1,800億円を見込む。
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