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公開日:2025年02月03日

戦略200+・企業活動分析
日産自動車株式会社
24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益
2024年3月期決算の総括

日産自動車の2024年3月期連結決算は、売上高12兆6,857億円(前年比19.7%増)、営業利益5,687億円(同50.8%増)と増収増益となった。販売台数の増加に加え、台当たり正味売上高の改善及び固定費の徹底管理が主な要因である。グローバル販売台数(小売り)は、344万2千台(前年比4.1%増)、日本、北米、欧州等中国以外の地域は前年比17.2%増加したものの、中国市場では減少、市場占有率は前年比0.1ポイント減の4.1%となった。日本国内の販売台数は48万4千台(同6.5%増)、中国は減産の影響から79万4千台(同24.1%減)、メキシコとカナダを含む北米市場は126万2千台(同23.3%減)。欧州は36万1千台(同17.2%増)、その他市場では54万1千台(同14.2%増)となった。 2020年度からは「事業構造改革計画/NISSAN NEXT」(2020~2023年度) のもと、量から価値へとビジネスを転換、2021年11月には長期ビジョン「Nissan Ambition 2030」を発表、「共に切り拓く モビリティとその先へ」をスローガンに、電動化を戦略の中核とし、移動と社会の可能性を広げるワクワクするクルマと技術の提供を目指している。2024年度からは長期ビジョン達成への架け橋となる新経営計画「The Arc」がスタート。地域毎に最適化した戦略を通じて販売台数を拡大し、電動車両と内燃機関(ICE)車のバランスがとれたポートフォリオ、主要市場での販売増、財務規律の徹底などを通じてEV移行を加速するための準備を進めてきたが、12月には海外資本経営参画の動きを受け、本田技研工業(株)と経営統合に向けた検討に関する基本合意書を締結、日産が出資する三菱自動車の合流も視野に入れており、3社統合が実現すればトヨタ自動車、独フォルクスワーゲン(VW)グループに続く3位連合誕生となる。


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