イオンの現在の戦略は...
PB強化とデジタルシフトによる垂直統合戦略
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イオンの2023年2月期連結決算は、営業収益9兆1,168億円(前年同期比4.6%増)、営業利益2,098億円(同20.3%増)と、営業収益が過去最高を更新し増収増益となった。営業収益は5事業が増収、営業利益は6事業が増益・損益改善となった。セグメント別の業績は、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)に伴い前期及び前々期に国内外で大規模な臨時休業を実施したディベロッパー事業やサービス・専門店事業、国際事業のほか、調剤併設店舗の拡大やM&Aを推進したヘルス&ウエルネス事業が増収増益。GMS事業は、ネットスーパーやプライベートブランド「トップバリュ」の拡大・強化、AIの活用や在庫削減による荒利益率の改善などに取り組んだ結果、大幅に損益改善し、黒字に転換。SM事業は既存SM事業各社は減益ながら、(株)フジの連結子会社化により増収、DS事業は前期の経営統合効果により増益。一方、総合金融事業は国内の債権残高の伸び悩みや金利上昇の影響から、減収減益となった。2023年度については、「2021~2025年度中期経営計画」で掲げた五つの成長戦略(デジタルシフトの加速と進化、サプライチェーン発想での独自価値の創造、新たな時代に対応したヘルス&ウエルネスの進化、イオン生活圏の創造、アジアシフトの更なる加速)に加え、「環境・グリーン」の取り組みを着実に実行することで、さらなる収益性改善を進め、営業収益は過去最高の9兆4,000億円、営業利益についてもコロナ前実績を上回る過去最高益、全てのセグメントでの増益を目指す。
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