ブックオフグループホールディングスの2021年5月期の連結決算は、売上高936億円、営業利益19億円、経常利益25億円となった(決算期変更のため、2020年4月1日から2021年5月31日までの14ヶ月変則決算)。第1四半期の緊急事態宣言による店舗休業の影響を大きく受けた一方で、第2四半期以降は巣ごもり需要による書籍売上の好調や、移動制限等によるコスト抑制により、通期では経常増益となった。2020年4~5月の緊急事態宣言下において、国内直営店の約6割にあたる約250店舗を全日もしくは土日祝休業とした。6月からは対策を講じた上でほぼ通常営業、その後も地域の感染拡大状況に応じて時短営業等の対応を実施した。新型コロナにおけるお客様動向の変化を見据えて店舗投資は一時的に抑制・コントロールしたが、基本戦略「ひとつのBOOKOFF」への投資は継続して実施した。海外事業については、アメリカはコロナ禍をほぼ脱出、マレーシアは現在も影響が色濃いものの、積極展開方針に変更はない(いずれも21年5月期決算時点)。2021年度については、引き続き「個店を磨く」「総力戦で取り組む」のふたつの基本戦略のもと、国内ブックオフ事業における安定収益をより強固なものとするため、戦略的なIT・マーケティング投資を行う。これに加えて「BOOKOFF SUPER BAZAAR」の収益力回復のためのリニューアル投資や、成長期待分野である富裕層向け事業、海外事業における収益向上のための新たな挑戦を実行する一年と位置づけている。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 顧客接点のリ・デザイン -成功事例- 2.チャネル接点のリ・デザイン(2014年)
- 戦略ケース ブックオフコーポレーション -閉鎖業界を革新する「中古本屋」システム(1999年)
- MNEXT 2022年の消費の読み方-価値拡張マーケティング(2021年)
- MNEXT 凍結した消費マインドを溶解させるマーケティング―解除後の消費増加シナリオ(2021年)
- MNEXT 静かに激変する「当たり前の日常」と解凍消費(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ 高収益な市場プラットフォーム事業をどう創出するか?-MSP事業創出作法(2018年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。