カワチ薬品の2018年3月期決算は、売上高2,682億円(前期比0.7%増)、営業利益45億円(前期比20.1%減)と増収減益であった。営業利益に関しては、出店増による販管費の増加等のため減益。今期の新規出店は、関東・東北のドミナントエリアに19店舗を出店し、青森県の1店舗を退店した。調剤薬局においてはドミナントエリアの既存店に10件併設し、1件閉局した。各社との出店競争に加え、他業種による参入が激化している中で、生き残りをかけた提携、合併が活発化している。その中で、強固なエリア基盤構成によって優位性の確保と効率化を図るために、明確な差別化をする必要がある。そこで、地域密着型の店舗をつくることが重要となり、メガ・ドラッグストアづくりを推進している。また、販売価格や品揃えの見直しや、健康や美容に関するカウンセリング機能の強化を行った。結果として増収となっている。今後は、店舗数拡大から生じる物流網の整備、在庫の適正化による全体効率化といった課題とも向き合っていく。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大衆薬のネット販売本格化で始まるメーカー・小売の業界再編(2013年)
- 戦略ケース 改正薬事法で変わるドラッグストアの競争軸(2008年)
- 戦略ケース どうなるドラッグストア ドラッグストア第2段階へ、規模拡大化と高付加価値化へ分化(2005年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。