ミスミグループ本社の2018年3月期の連結決算は、売上高3,610億円(前年比15.3%増)、営業利益238億円(同13.9%増)、経常利益234億円(同31.1%増)と増収増益、いずれも7期連続で過去最高を更新した。高品質・低コスト・短納期を追求するとともに高い納期順守率を維持するミスミモデルの浸透に向けた取り組みとして、海外の現地法人にウェブカタログやウェブ受注システムを導入。また設計時間・発注の手間を削減したいという顧客の潜在的ニーズに応えることで、価格だけではなく利便性の向上も目指した。近年注力するグローバル展開においては、最適調達を目的とした現地生産・現地調達の取り組みを推進し、海外販売拠点数を増強することでグローバル確実短納期体制の確立を目指した。これらの結果、エレクトロニクス業界などの自動化需要を積極的に取り込んだFA事業の好調と、取り扱いメーカー数を拡大し顧客数が増加したVONA事業の成長が、連結売上高全体を牽引した。2018年度は更なるグローバル確実短納期体制の強化に向けた海外物流拠点の拡充、国内の需要が集積する中部地域の確実短期供給を目的とした「中日本物流センター(愛知県)」の設置など時間戦略の追求を進めるほか、ミスミグループのメーカー機能やグローバルネットワークなどの強みを生かし、あらゆる顧客ニーズに柔軟に対応するための戦略を推し進める。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識が市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。
成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。
消費者調査データ キャッシュレス決済 利用経験ついに5割超え 「PayPay」独走態勢なるか
成長著しいキャッシュレス決済サービスのブランドを調査。コード決済の雄、「PayPay」の強さが際立つ結果となった。全項目で首位を獲得したうえに、認知率はほぼ8割、経験率は5割をこえて6割に迫り、全体の半数に利用意向がみられる。