三菱食品の2024年3月期の売上高は、本格的に人流が回復したことや、CVSや業務用を中心に取引が伸長したことにより、2兆764億(前年同期比4.0%増)、営業利益は取引伸長や採算管理強化により利益率が改善し295億円(同26.0%増加)と3期連続の過去最高益となった。加工食品事業は、CVS、DSとの取引が堅調に推移、記録的な猛暑・残暑により飲料が好調で、売上高は6,744億円(同比2.1%増)、営業利益は、取引の見直しに伴う採算性向上等により、72億円(同25.5%増)。低温食品事業は、SM、CVSとの取引伸長、業務用商材の復調、猛暑でアイスクリームが好調で、売上高は6,138億円(同5.9%増)、営業利益は、売上高増加及び採算性の向上で153億円(同 24.2%増)。酒類事業は、業務用商材の復調やドラッグストア等との取引伸長に加え、猛暑や10月にビールが減税となった影響により、売上高は4,950億円(同2.4%増)、営業利益は、売上高増加に伴う売上総利益の増加により、36億円(同0.6%増)。菓子事業は、CVSやDS等を中心に取引が伸長したことにより、売上高は2,932億円(同7.3%増)、営業利益は、売上高増加及び採算性の向上により、48億円(同45.4%増)となった。2024年に入り、経営計画「MS Vision 2030」策定、「つぎの100年へ、食が創造する未来へ、たすきをつなぐ」をビジョンに、四つのサスティナビリティ重点課題への対応、デジタル活用、新需要獲得、人的資本強化の三つの成長戦略に取り組む。2024年度は、売上高2兆1,300億円、営業利益315億円の4期連続の過去最高益更新を見込む。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 株式会社菱食 -菱食の挫折 ヨークベニマルとの一括物流の結末(1999年)
- 戦略ケース 株式会社菱食 -消費者起点時代の流通の創造(1990年)
- 戦略ケース 菱食 菱食の情報戦略(1987年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。