セブン&アイHDの現在の戦略は...
成長から成熟期の戦略への転換
現在の戦略を1シートにまとめた「戦略分析シート」公開中!
「戦略200+ 企業活動分析」をベースに、業界魅力度や競争地位、戦略経営など、企業が置かれている局面をひと目で一覧できます。
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セブン&アイ・ホールディングスの2024年2月期の連結決算は、営業収益11兆4,718億円(前年同期比2.9%減)、営業利益5,342億円(同5.5%増)と減収増益となった。営業収益は、2022年度に歴史的な高水準で推移した米国のガソリン小売価格が落ち着いたことで海外CVS事業が減収となり、連結ベースでも減収。営業利益は、商品事業の荒利成長と、コストリーダーシップの取り組みによる販管費の削減、さらに為替の影響もあり増益を確保、過去最高益を更新した。国内事業は、国内CVS事業を中心に各セグメントで増益を確保し、全体の成長を牽引した。2023年度は、バーニーズ ジャパン、そごう・西武の全株式の譲渡、イトーヨーカ堂・ヨークの合併、7-Eleven Australiaの買収など、目指すグループ像(「食」を中心とした世界トップクラスのリテールグループ)に向け、引き続き様々な戦略的取り組みを加速した。さらに、2024年4月には、独立社外取締役のみで構成される戦略委員会からの提言を受け、グループの企業価値・株主価値の最大化に向けたアクションプランを公表。2025年2月期は、グループ戦略の軸となる「食」の強みを活かし、コンビニエンスストア事業を中心とした成長に向けて、消費者の変化に対応する様々な戦略的施策を推進していく方針だ。24年10月には、イトーヨーカ堂などスーパー部門を束ねる中間持株会社を設立することを公表。また、同日に通期業績予想を修正し、営業収益は11兆8,790億円(前年同期比3.5%増)、営業利益は4,030億円(同24.6%減)になる見込みだと発表した。なお、24年8月に、カナダのコンビニエンスストア大手、アリマンタシォン・クシュタールから買収提案がなされたため、特別委員会を開いて対応を協議している。
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