ファーストリテイリングの2024年8月期連結決算は、売上収益3兆1,038億円(前期比12.2%増)、営業利益5,009億円(同31.4.2%増)と大幅な増収増益となり、売上・営業利益ともに4期連続で過去最高、初の売上3兆円、営業利益5,000億円突破を達成した。海外ユニクロ事業は好調が続き、売上収益1兆7,118億円(同19.1%増)、営業利益2,834億円(同24.9%増)となり、連結売上の55%、営業利益の56%を占めた。特に、欧州、北米、東南アジア・インド・オーストラリア地区は大幅な増収増益、 グローバルでLifeWearに対するお客様の支持がさらに高まり、収益の柱の多様化がさらに加速し、グローバル全体で稼げる体制・ユニクロの知名度のグローバル化をより強固なものとした。国内ユニクロ事業は、売上収益9,248億円(同4.7%増)、営業利益1,558億円(同32.2%増)と増収増益。下期の販売が好調だったことに加え、粗利益率が大幅に改善したことで、 過去最高の業績を更新した。通期の既存店売上高は前期比3.2%の増収、特に下期は、気温が高かったことに加え、シーズン末まで夏物コア商品の在庫を戦略的にもち、 マーケティングを強化したことで、既存店売上高は11.7%の大幅な増収となった。ジーユー事業は売上収益3,192億円(同8.1%増)、営業利益337億円(同28.9%増)と増収増益、ヘビーウェイトスウェットやスウェT、バレルレッグジーンズなど、 グローバルのマストレンドを捉えた商品の販売が好調で、既存店売上高は増収となった。グローバルブランド事業は売上収益1,388億円(同2.0%減)と減収となったが、営業黒字に転換した。2025年8月期は、増収増益、過去最高の業績を見込んでおり、持続的な事業成長を実現し、真のグローバル企業になるために、引き続き、あらゆる面で質的進化を進めていく。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース SPAモデルへの転換により更なる成長を図る 西松屋チェーン(2015年)
- 戦略ケース 止まらない「激安」ジーンズデフレ-不況と世代交代のインパクト(2009年)
- 戦略ケース 外資の第2世代SPA迎撃に備えるファーストリテイリング「ユニクロ」(2008年)
- 戦略ケース 「ユニクロ」×「ZARA」 先端ファッション、2週で商品化(2007年)
- 戦略ケース カジュアルウェア世界NO.1を目指すユニクロの成長戦略(2000年)
- 研究レポート 拡大するファストファッション -主要7ブランドの実態と攻防-(2010年)
- MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ Z世代攻略の鍵は時代にあり(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ 値上げの時代の生き残りマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ イラスト効果で売上130%増の謎を解く―エモーショナルマーケティング(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ePOPで成熟ブランドのリブランディング― 2022年春の提案(2022年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。

消費者調査データ トップは「ドライゼロ」、2位を争う「オールフリー」「のんある気分」
アップトレンドが続くノンアルコール飲料。調査結果は「アサヒ ドライゼロ」が首位を獲得、上位にはビールテイストが目立つなかで、「のんある気分」が健闘している。再購入意向では10位内にワインテイストやカクテルテイストの商品も食い込み、ジャンルとしての広がりを感じさせる。

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向
調査で結果は「氷結」が半歩抜け出し、それを「ほろよい」が追う形となった。上位にはロングセラーが目立つが、再購入意向では「アサヒ GINON」が3位に食い込んだ。大ヒットしたレモンサワーに加え、お茶やウメなどのフレーバーの台頭、ベース酒の多様化など新たな競争が生まれている。



