日本マクドナルドHDの現在の戦略は...
届け方改革で盤石化するコストリーダーシップ戦略
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日本マクドナルドホールディングスの2023年12月期の連結決算は、全店売上高(システムワイドセールス)7,778億円(前年比8.4%増)、営業利益409億円(同21.0%増)と、増収増益となった。2023年度はこれまで同様お客様の声を伺い、店舗の衛生管理の徹底、QSCと利便性の向上を通じてお客様の店舗体験の向上に努めた。また、様々なメニュー戦略やマーケティング活動、人材の採用と育成への投資などを強化。事業環境としては円安や原材料価格の高騰、エネルギーコストや人件費、物流費の上昇など、変化の激しい状況が続く中、一部商品の店頭価格を改定した。メニュー・バリューの施策としては、それぞれの時間帯に合わせたメニューラインアップを強化し、お得感を感じられる様々な取り組みを実施。多数の期間限定商品を展開したほか、これまでマクドナルド併設型のカフェコーナー"McCafé by Barista"限定メニューとして販売してきたフラッペやマカロンなどを、全国の約7割にあたる2,000店舗以上のマクドナルドでも提供を開始し、大変人気となった。お客様満足度向上のために実施した様々な施策の相乗効果により、既存店売上高は7.0%の増加となり、1店舗当たりの平均月商は上場以来最高を更新。利益面では、売上増の効果に加え、グローバル規模の原材料調達や、より効率的な物流網の構築、マーケティング活動の効率化などの企業努力により、増益。全店舗売上高、営業利益、経常利益は過去最高を更新し、中期経営計画で定めた2024年度の財務目標である全店売上高年平均成長率5%前後、営業利益率年平均成長率3~5%、ROE:10%以上も2年目である当連結会計年度で達成した。2024年度は引き続き「ブランド」「メニュー・バリュー」「店舗・デジタル・ピープル」の戦略の3本の柱に注力し、23年度を上回る売上高を目指す。
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