プレナスの2023年2月期の連結決算は、売上高1,504億円(前期比5.1%増)、営業利益58億円(同 43.8%増)で、増収増益となった。売上高については、コロナ禍の影響、店舗経費の増加や原材料価格高騰の影響があったものの、既存店売上高の増加等によって2期連続で増収。利益面については、原材料やエネルギー価格の高騰によって原価率が上昇したものの、既存店売上高の増加により4期連続で増益となった。「ほっともっと」では若年層、ファミリーをターゲットとした商品の販売による新規顧客の獲得や、SNSやWEBを使用したキャンペーンの実施により、認知拡大と利用促進を図った。デリバリーやネット注文の売上は引き続き好調に推移し、増収。原材料価格や物流費などの上昇を受け、2023年1月に一部商品の価格を改定した。「やよい軒」では四季に合わせた展開や顧客ターゲットの明確化によって商品に付加価値をつけることで顧客層と利用機会の拡大を図ったほか、新やよい軒公式アプリと新券売機の機能を活用した販売促進政策と顧客層 に対応した情報発信による認知拡大を行い、売上が増加した。同社は店舗拡大戦略の推進や、経営管理・業務プロセス改革について、短期的な成果に捉われず、中長期的な視点から一貫性を持った意思決定を迅速かつ柔軟に実践する体制の構築のため、2023年2月に上場を廃止。2023年度については、原材料価格やエネルギーコスト高騰の影響は一部商品の価格改定やメニューリニューアルで対応、併せてイベント需要の獲得の強化やアプリ等の活用による来店促進施策を実施するほか、新店舗モデルを引き続き検証し、今後の出店に向けた仕組みの構築を行う。
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