サイゼリヤの2023年8月期の連結決算は、連結売上高1,832億円(前年比27.0%増)、営業利益72億円(同1607.6%)と増収増益となった。地域別では、国内は行動規制の緩和により客数は回復傾向にあるものの、原料価格の高騰や円安の影響を受け、売上高1,205億円(前年比19.1%増)、営業損失15億円(前期は21億円の営業損失)となった。同社で使用する食材の製造等を行っている豪州は売上高74億円(前年比30.9%増)、営業利益は2億円(同101.6%増)、アジアは新規出店を進め、店舗数が増加したことなどにより、売上高は627億円(同45.5%増)、営業利益は85億円(同278.2%増)となった。2023年度は真のチェーンストアに向け、問題解決のスピードを上げていくため、トップ直属のラインスタッフであるスーパーバイザーを設置、また、吉川工場に新商品開発を目的とした設備を新設し、稼働を開始。新たな立地の開発も推進し、省エネ、プラスチックの再利用等、SDGsにも取り組んだ。2024年度は、食堂業の産業化に向けハード・ソフト両面での革新を推進、店舗の設備改善や組織作り、各商品の磨き上げによる提供品質向上、食材の供給体制の再構築、店舗作業システムも含めたDX推進による生産性のさらなる向上に注力。また、SDGsに継続して取り組み、ESGを重視した経営活動を行う。業績予想は売上高2,110億円、営業利益131億円、経常利益128億円を見込む。
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- 戦略ケース ロカボブームでも「超特盛」で復活の吉野家 「牛肉・牛丼」を基軸としたメニュー展開で短期での業績回復に成功(2019年)
- 戦略ケース 風雲急を告げる外食業界-元気寿司、リンガーハット 他(2014年)
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