ワタミの2017年3月期連結決算は、売上高1,003億円(前年度比21.8%減)、営業利益1.8億円(前年度は2.9億円の営業損失)、経常利益7.2億円(同11.3億円の経常損失)となり、3期ぶりの黒字化を果たした。しかし、減損損失の計上により、当期純損失は18.3億円(同78.1億円の利益)となった。セグメント別にみると、国内外食事業では7店舗の新規出店を行う一方で、17店舗の撤退を行い、16年度末の店舗数は479店舗となった。黒字化は達成できなかったものの、業態転換等による売上獲得施策と収益改善施策を実施し、赤字幅は減少、国内外食事業の売上高は、479億円(前年比0.8%減)、セグメント損失2.2億円(前期は15.4億円の損失)となった。宅食事業では、商品製造拠点における生産性向上の取り組みが功を奏し、前年比4.4%減の減収ながら増益となった。海外外食事業では、7店舗の新規出店を行う一方で18店舗の撤退を行い、年度末の店舗数は86店舗となった。不採算店舗の撤退を進めているが、上海エリアでの売上高減少の影響が大きく、いまだ収益改善の途上といえる。海外外食事業としては、売上高は128億円(前年比18.8%減)、セグメント損失0.5億円(前期は2.6億円の損失)となった。次年度は、連結営業損益および経常損益、当期純損益すべての区分利益の黒字化を計画、各事業セグメントでも営業損益の黒字化を計画しており、売上960億円、営業利益5.0億円、経常利益7.5億円を目指す。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー
企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。