これに対し、すかさずシャープが対応した。12月19日に約2,000億円規模の投資により、液晶新工場を建設することが報じられた(日本経済新聞12月19日本紙)。これによると、第7世代と同等か、それを上回る第8世代のパネルを2006年から生産するという。液晶テレビでは世界一のシャープだが、パソコン用ディスプレイを含む液晶パネルでは韓国勢に次ぐ3位に甘んじている。「液晶のシャープ」を維持するためには、韓国勢に後れを取るわけにはいかない。
そして三つめが、ソニーのプラズマテレビからの撤退である。シャープ液晶投資の翌日の報道(日本経済新聞12月20日本紙)は薄型テレビ市場における液晶優勢を印象づけるのに十分なトピックスである。薄型テレビ市場では出遅れたソニーだが、ブラウン管テレビを含めて世界シェア約1割を握る最大手である。現在のプラズマテレビの世界シェアは15%(2004年推計)と液晶テレビ(同10%)よりも高い。そのプラズマを捨てて、液晶に重点化するのである。
本コンテンツの全文は、会員サービスでのご提供となっております。 以降の閲覧には会員サービス(有料)へのご登録が必要です。
|