社会経済研究チーム 松田久一、菅野守、吉野太喜
現在は任天堂が優勢だ。世界販売台数4,500万台のポータブル機「ニンテンドーDS」やWiiが好調で、今期売上高で1兆円の大台を狙う。6月下旬に時価総額でソニー(連結)を抜き、エレクトロニクス関連企業ではキヤノンに次ぐ2位に浮上した。一方、SCEは国内市場で、PS3の販売数がWiiの3分の1と苦戦する(図表1)。なぜこれほどの大差がついたのか。
昨年12月発売のPS3は、3,000億円を投じ開発したスーパーコンピュータ並みの演算能力を誇るCPU「セル」、ブルーレイディスク(BD)プレーヤーを搭載、フルHDの高精細映像でゲームができるハイエンド機だ。しかし、1台3万円の赤字覚悟で設定した4万9,980円(20GBモデル)の価格も、ユーザーには割高感があり、ソフト販売でも劣勢に立つ。
※本稿は代表の松田監修のもと、社会経済研究チームで議論した結果を合田英了が代表執筆したものです。
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