日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2007.09)
決戦のマーケティングシリーズ 2007
「ゼンリン」×「昭文社」
明暗分けた電子地図推進の「英断」
本稿は、「週刊エコノミスト2007年9月18日号」掲載記事のオリジナル原稿です。
代表執筆 菅野守
社会経済研究チーム 松田久一、吉野太喜





 地図出版は、ゼンリンと昭文社がほぼ同規模の売り上げを誇り、市場を2分している。ところが、地図事業全体ではゼンリンが昭文社の約3倍と圧倒している。ゼンリンは直近3年間は売上高で年平均4.2%成長、利益では何と24.3%増と好調に推移しているが、昭文社は1.3%の減収、9.1%の減益と不振にあえいでいる。
 両社の事業は主に、書籍販売が主力の地図出版関連と、カーナビやパソコン向けのソフト販売やインターネットでの地図情報配信サービスを主力とする電子地図関連のふたつである。地図出版は出版不況の影響も受け、この5年間で両社とも売り上げが約15%減少と低迷が続く。

図表1.2強の業績比較


 電子地図の市場規模は約850億円と、この数年は年率10%以上の成長を見せている。電子地図を利用した地理情報システム(GIS)全体では、カーナビなどの民需に自治体や国の需要を加えて、2005年の約3.5兆円から、2010年には約6兆円に膨らむと試算される。
 ゼンリンは電子地図関連だけで売上高の半分以上を稼ぎ、昭文社に10倍以上の差をつけている(図表1)。この分野での取り組みの違いが業績面で両社の明暗をはっきり分けており、今後も重要性は増しそうだ。なぜこれほどの大差がついたのだろうか。


次は「電子化着手で大差」
【続きを読む】(無料・有料会員向け)

※会員のご登録はこちらをご覧ください。

おすすめ新着記事

マーケティングのための人工知能入門<br>Rを用いたディープラーニング入門
マーケティングのための人工知能入門
Rを用いたディープラーニング入門

本項では、実際に「R」を用いたディープラーニングの手法について触れる。ディープラーニングは理論的に難しい点もあるが、最近は様々なフレームワークが登場し"AIの大衆化"といったことも言われている。今回は比較的容易に利用できるフレームワーク、「Keras」によるディープラーニングを実践的に解説していく。

成長市場を探せ チーズ(2019年版)
成長市場を探せ チーズ(2019年版)

チーズ市場が拡大している。農林水産省によると、消費量は過去10年間で4割増加、直近では3年連続で過去最高を更新している。とりわけ伸びているのがナチュラルチーズだ。骨粗鬆症や認知症の予防などの健康効果の周知も消費を後押ししている。外食ではチーズタッカルビやチーズドッグといた専門店も次々登場、SNS映えするメニューで人気を博している。19年2月からは日欧EPAの発効で輸入チーズの関税が引き下げられる。今後、市場拡大の勢いがさらに増すことが予想される。

消費者調査データ<br>ヨーグルト(2019年3月版)<br>強いロングセラー。新顔ヨーグルトは成長の牽引車になるか
消費者調査データ
ヨーグルト(2019年3月版)
強いロングセラー。新顔ヨーグルトは成長の牽引車になるか

ヨーグルト市場は拡大基調に一服感がみられる。今回の調査では、「ビヒダス」「明治ブルガリア」などロングセラーが上位を占めた。一方再購入意向では、母数は少ないものの「明治 THE GREEK YOGURT」「ロイテリヨーグルト」などの新商品が上位にランクイン。こうした商品が市場の牽引車となれるかに注目したい。






マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
会員登録のご案内
消費社会白書2019
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2019 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.