味の素では、容器や包材を製造する東洋製罐や大日本印刷、販売先大手のイオンと協力し、2009年中に調味料や冷凍食品などの一部商品で、カーボンフットプリントの実施に踏み切る。消費財メーカーの環境対策活動は、工場における電力などエネルギー使用量削減などの取り組みが中心で、その結果は、環境報告書などで公表されている。しかし、広く消費者の知るところではなく、取り組み努力も直接消費者の購買誘引には繋がりにくかった。また、産業環境管理協会認定の「エコリーフマーク」というCO2排出量を公開する仕組みもあるが、マーク表示商品のCO2排出量の数字はインターネット上で公開されるだけで、直接商品には記述がなく、購買時に分かる仕組みではなかった。
味の素のカーボンフットプリントの取り組みは、商品に製造から流通、廃棄までのCO2排出量を表示することで、消費者に新たな商品選択の基準を提供するとともに、この分野での主導権を握るための布石と捉えることができる。
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