07年度の営業利益率は4.2%。最後に5%を達成したのは1998年度であるため、最近10期は5%未満の低収益で推移していることになる。国内家電業界でのリーダーを競う立場にある松下電器産業は06年度5.0%、07年度5.7%と一足早く5%台をクリアしているだけに、早期の必達目標ともいえる。
新中期経営方針は、05年に誕生した「ハワード・ストリンガー会長兼最高経営責任者(CEO)-中鉢良治社長」体制の真価が問われる3年間になる。前中期経営方針ではメインテーマに「エレクトロニクス事業復活を軸に経営体質強化」を最優先課題に掲げ、「機構改革」と「(収益)構造改革」を推進してきた。プラズマテレビや娯楽ロボット「AIBO(アイボ)」など計15事業から撤退し、製造拠点の統廃合を進め、グループ従業員を1万人削減した。このリストラ期においても「連結売上高8兆円以上」とともに「営業利益率5%」が目標に掲げられたが、売上高こそ達成したものの、利益率は未達であった。
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