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(2014.04)
顧客接点のリ・デザイン-「2.多元チャネルのリ・デザイン-多元流通ネットワークの再定義」関連戦略ケース
2万店舗とネットの相乗連携図るセブン&アイのオムニチャネル戦略

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 2013年11月、セブン-イレブン・ジャパンの創業40周年式典において同社の鈴木敏文会長は、「セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイ)の第2ステージを迎えた」と宣言、そこでの持続的成長のエンジン=中核となる新たな事業としてネットとリアルの融合「オムニチャネル戦略」を打ちだした。それまで「店舗(リアル)がネットに置き換わる」というような競合関係にも捉えられていた両者をシームレスに(継ぎ目なく)連携することで、顧客づくりから囲い込みまで一貫して実現するというものである。具体的には、生活者がインターネットから注文した商品を全国のセブン&アイグループの店舗で受け取れる仕組みである。

 オムニチャネルへの布石となったのは、2012年7月に実施したグループ各社の通販サイトの統合による「セブンネットショッピング」の構築である。ここでグループ全社が取り扱う300万点をインターネットで購入できるようにし、かつサイト別だったIDと共通IDへと統合する。さらに、在庫管理のために1,000億円を投じた新物流センターを2013年6月に埼玉県久喜市で稼働させるとともに、セブン&アイグループの店舗で会員が無料で利用できるWi-Fiサービスのインフラを強化してきた。

 しかし、これではネット通販の巨人アマゾンには対抗できない。「地球上で最も豊富な品揃え」を標榜するアマゾンの日本での品揃えは、マーケットプレイスへの出品まで含めると2,000万点超に及ぶ。また大型物流センター「フルフィルメントセンター」は全国6県9カ所で稼働している。




【基調論文】 顧客接点のリ・デザイン -次世代マーケティングの提案
  1.品質差別化へのリ・デザイン-セグメント開発とシグナル開発
  2.多元チャネルのリ・デザイン-多元流通ネットワークの再定義
  3.リアル小売の売場力開発-選択、購入、入手の即時化
  4.消費者ネットワークへのアプローチ戦略
  5.顧客の捉え方とセグメントのリ・デザイン-筋書きづくりによる遠近透視

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