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(2014.03)
顧客接点のリ・デザイン-「3.リアル小売の売場力開発」関連戦略ケー
量販の食品スーパーから「個性あふれる専門店」で差別化する北野エース
~「小売」から、顧客個々の"ほしい気持ち"を満たす「個売」へ~

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 競争が激しい食品スーパー業界の中で、特徴ある豊富な品揃えと、売場づくりと売り方の工夫により持続成長を遂げている中堅チェーンがある。代表例は19期連続増収増益で「日本一視察が多い」と言われる福岡のハローデイ、そして今回とりあげる北野エースである。両社に共通しているのは、同質化競争に陥らずに価格競争を回避していることで、ハローデイは「アミューズメントフードホール」、北野エースは「個性あふれる専門店」というコンセプトを掲げている。
 北野エースを展開する株式会社エースは1962年に兵庫県尼崎市で創業し、2014年2月末時点で全国65店舗を展開している。2013年2月期の売上高は215億円で、食品スーパーのランキングでも160位前後に位置する、まさに中堅チェーンである。しかし、北野エースの特徴は全店舗数が65にもかかわらず、北は北海道、南は沖縄まで、中四国エリアを除いた全国20道都府県に展開していることである。
 通常この規模であれば、ひとつの出店をローカル(1県)またはリージョナル(近接する複数県)に限定するチェーン展開がセオリーである。生鮮食品など商品の仕入れや物流などで効率化することにより、低価格を実現できるからである。



【基調論文】 顧客接点のリ・デザイン -次世代マーケティングの提案
  1.品質差別化へのリ・デザイン-セグメント開発とシグナル開発
  2.多元チャネルのリ・デザイン-多元流通ネットワークの再定義
  3.リアル小売の売場力開発-選択、購入、入手の即時化
  4.消費者ネットワークへのアプローチ戦略
  5.顧客の捉え方とセグメントのリ・デザイン-筋書きづくりによる遠近透視

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