日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2016.06)
2016年ハンバーガー戦争
本コンテンツは、2016年5月20日の「Business Journal」に掲載されたものです。
プロジェクト・マネジャー 川口 健一



本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

1.日本マクドナルド、本格回復の足取りは重い

 2016年に入り、日本マクドナルド(以下、マクドナルド)の業績に回復の兆しがみられる。2015年12月期に過去最大の347億円の最終赤字を計上して、2期連続の最終赤字となった同社は、2月に連結最終損益が黒字に転換する見通しを発表した。それを裏付けるかのように、2015年12月から4ヶ月連続で既存店売上高が前年同月比を上回り、ここ3ヶ月は客数、単価ともにプラスを記録している

 しかし、プラスに転じた4ヶ月は前年が2~3割のマイナス幅であったため、その反動を考慮する必要がある。実質的には、2014年7月の「使用期限切れ鶏肉問題」が発覚する前の水準までには回復していないと推測されている。さらに、1月には米マクドナルドが日本法人の株式売却の検討を表明している。単独での再建に向けて厳しい状況に変わりはない。


2.ハンバーガー市場の新たな競争

 業界最大手のマクドナルドの長期低迷で、ファストフード業界も長らく低迷が続いたが、2015年下期から回復基調に転じている。要因はふたつある。

 ひとつは、国内のハンバーガーチェーンによるマクドナルド客の取り込みである。モスバーガーは、マクドナルドの不祥事を受け、いち早く「生野菜の国産化」を打ち出した。さらに、「健康志向」と「安全」を売りに、2015年5月には全商品の約9割の商品を値上げしたが、既存店売上高は前年比プラスを続けている。またフレッシュネスバーガーやロッテリアは素材にこだわった高単価のハンバーガーを展開している。

 もうひとつは、米国の「本格ハンバーガー」の参入である。2015年7月には「ベアバーガー」、11月には「シェイク・シャック」、2016年3月には「カールスジュニア」が、相次いで日本第1号店を出店した。ベアバーガーの1号店は自由が丘、シェイク・シャックの1号店は神宮外苑(2号店は恵比寿)、カールスジュニアの1号店は秋葉原と、都内でも集客力の高い好立地への出店を果たしている。その価格は、単品500円以上で、1,000円を超える商品が多くラインナップされる高価格設定となっている。


高価格帯シフトの背景にあるもの。ハンバーガー戦争の行方は?【続きを読む】(有料会員向け)
※会員のご登録はこちらをご覧ください。

参照コンテンツ


業界の業績と戦略を比較分析する


おすすめ新着記事

成長市場を探せ チーズ(2019年版)
成長市場を探せ チーズ(2019年版)

チーズ市場が拡大している。農林水産省によると、消費量は過去10年間で4割増加、直近では3年連続で過去最高を更新している。とりわけ伸びているのがナチュラルチーズだ。骨粗鬆症や認知症の予防などの健康効果の周知も消費を後押ししている。外食ではチーズタッカルビやチーズドッグといた専門店も次々登場、SNS映えするメニューで人気を博している。19年2月からは日欧EPAの発効で輸入チーズの関税が引き下げられる。今後、市場拡大の勢いがさらに増すことが予想される。

消費者調査データ<br>ヨーグルト(2019年3月版)<br>強いロングセラー。新顔ヨーグルトは成長の牽引車になるか
消費者調査データ
ヨーグルト(2019年3月版)
強いロングセラー。新顔ヨーグルトは成長の牽引車になるか

ヨーグルト市場は拡大基調に一服感がみられる。今回の調査では、「ビヒダス」「明治ブルガリア」などロングセラーが上位を占めた。一方再購入意向では、母数は少ないものの「明治 THE GREEK YOGURT」「ロイテリヨーグルト」などの新商品が上位にランクイン。こうした商品が市場の牽引車となれるかに注目したい。

MNEXT 眼のつけどころ<br>戦略思考をどう身につけるか-スポーツ観戦で学ぶ
MNEXT 眼のつけどころ
戦略思考をどう身につけるか-スポーツ観戦で学ぶ

もう少しうまい戦略があれば勝てたのに、と感じることはよくある。ビジネス、スポーツ、政治、外交――これらは戦略思考の問題だ。そこで、効率的な戦略思考の身につけ方として、スポーツ観戦による習得法をおすすめしたい。結論から述べると、戦略とは目的への合理的な手段を明らかにすることであり、戦略思考とはそれを導き出す合理的な思考、つまり推論である。しかし戦略の創造と検証の経験を積むことはなかなか難しい。そこで本稿で提案したいのがスポーツ観戦から学ぶということだ。試合を楽しみながらも冷静に分析することによって、戦略を学び、ビジネスなど他ジャンルに効率的に活かすことができる。






マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
会員登録のご案内
消費社会白書2019
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2019 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.