中国消費を牽引する若い主役「月光族」 | |
楊 亮 | |
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「月光族」の出現は、「月光経済」ともいうべき経済発展を促進してきた。上海では、「月光族」は昼間より夜間の消費比重が高い。お洒落な店、カフェ、高級レストランなどが軒を連ねる、有名な上海「新天地」にあり、「月光族」が毎晩のように訪れるライブハウス「ARK」の一晩の売上は、130万円以上と言われている。 「月光族」のライフスタイルは、中国の若い世代に広まっている。昨年、北京、上海、広州で社会人経験4年以内の大学卒業生を対象に行われた調査によると、調査対象1,000人のうち936人が「月光族」という結果であった。 いま北京、上海など大都市では「月光族」をターゲットとしたマンション開発が進んでいる。間取りはシングル向きで、デザインを重視し、室内のインテリア、壁の色、フローリングの素材などを好みに合わせて選択できることをセールスポイントにしている。マンションにはフィットネスクラブが付属し、24時間管理体制を採っている。 しかし、貯金が殆どゼロである「月光族」にはマンションの頭金が払えないため、親が代わりに頭金を出しているケースが多い。また、金銭管理能力がない子供の代わりに給料の一部を管理したり、投資したりする親も最近増えてきている。 貯金に頓着しない「月光族」も30代になると、次のライフステージに入り、結婚、住宅の購入、育児など色々現実な問題に直面するだろう。彼らのニーズの変化を受けて、マーケットはどのように変化していくだろう......。とても興味深い。 (2005.08)
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