出生数の減少に歯止めがかからないにも関わらず、ベビーフードの市場は4年連続で拡大、2017年は過去10年で最高、2018年も前年超えが見込まれている(日本ベビーフード協議会)。
ベビーフード伸長の背景のひとつは、共働き世帯の増加だ。手作りをすると時間も手間もかかる離乳食だが、市販品を利用すれば、月齢に合わせた大人顔負けの多彩なメニューが手軽に利用できる。家庭では調理の難しい魚やレバー、野菜などのメニューが揃い、利用を後押ししている。もうひとつは、離乳完了期がかつてより遅くなる傾向があることで、それによって1歳以上を対象とした幼児食が拡大している。高月齢食は容量も多く、単価も高い傾向があり、市場の拡大に貢献している。
メーカー各社は、幅広い月齢、ニーズに対応する商品を投入すると同時に、少子化の影響で育児経験の少ない親世代向けにSNSやホームページだけでなく、店頭やリーフレットなどで育児情報を発信、ユーザー獲得にしのぎを削る。
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