無糖茶の市場は拡大を続けているが、なかでも伸びが著しいのが麦茶飲料だ。2018年は343万kLで14.4%増と9年連続の増加となった(農林水産省「食品産業動態統計調査」)。
拡大の理由としては、カフェインゼロで、子供から高齢者まで幅広く好まれて、夏の季節商品だったものが通年商材化したことが大きい。ミネラルが含まれることから熱中症対策飲料としての周知も進んだ。体温を下げることや、血流を改善する効果も知られており、「体に良い」飲料として健康志向を背景に受け入れられている。伸びの著しい麦茶飲料では、ここ数年、飲料メーカーによる新商品投入が続き、サントリーは業界初の缶入り濃縮タイプを発売し話題を呼んだ。暑さも本番となる季節、麦茶の最需要期の到来で、今年も市場の拡大が期待される。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。