人口減や少子高齢化などの影響でコメの消費が減り続けているなかで、2021年の無菌包装米飯(パックご飯)市場は12年連続で増加し、過去最高を更新した(農林水産省「食品産業動態統計調査」)。
無菌包装米飯は、2011年の東日本大震災以降、非常食としての買い置き需要などで大きく伸びた。さらに、2020年のコロナ禍で、拡大した内食需要を背景に、その利便性や保存性から拡大。コロナ特需の裏年となった21年も反動減なく、高い伸びとなった。メーカー各社は、五穀米や玄米、ブランド米などラインナップを拡大するとともに、10食や8食などの大袋タイプを投入、いっそうの拡大を目指している。
家庭での普段使いとして定着しつつある無菌包装米飯は、簡便化志向や高齢化なども追い風に今後も伸びが続くとみられている。
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第129号 料理の強い味方 増加する加工食品の利用
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第120号 ウィズ・コロナ時代の新たな食生活 増える女性の調理負担
シリーズ 成長市場を探せ
- 巣ごもりの「自炊疲れ」で伸びる家庭用冷凍食品(2022年版)
- テイクアウトやデリバリーに活路。復活の回転寿司、各社業績好調(2022年)
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