コロナ禍で打撃を受けたチョコレート市場が回復、再び成長している。2022年のチョコレートの小売市場は、前年比104.2%で2年連続で前年比を上回った。
アップトレンドを続けてきたチョコレート市場は、コロナ禍で外出機会が減少したことなどから、2020年は前年比97.6%となる5,470億円にとどまった。翌21年には同100.9%と微増、22年にはコロナ前の19年を上回り、過去最高を記録した。秋以降の行動制限の解除により人流が回復してきたことなどが追い風になった。また、チョコレートに含まれるポリフェノールの健康効果が周知されたことも、コロナ禍でより一層強まった健康志向や、自分へのご褒美需要などにフィットした。メーカー各社も、ポリフェノールを訴求した商品や、植物性ミルクを使った商品、フェアトレードの原材料を使用した商品などさまざまな付加価値を訴求した商品を打ち出している。都内の百貨店では、国内最大級と銘打ったチョコレートイベントが1ヶ月にわたり開催され、人気を博している。チョコレート市場は進化を続けながら拡大傾向を続けていくと思われる。
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