コロナ禍で打撃を受けた市場のひとつに惣菜市場がある。特に外出自粛の影響を受けた百貨店の惣菜、いわゆるデパ地下などが落ち込んだ。しかし、翌21年には早くも持ち直し、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した(日本惣菜協会「惣菜白書」)。
惣菜市場は10兆円を超える大きな市場だ。その伸び率も食市場全体を大きく超え、2023年は前年比104.9%の10兆9,827億円と11億円台も目前だ。百貨店はまだコロナ前の水準には届かないものの、総合スーパーや食品スーパー、CVSなどがともに好調で過去最高の更新に貢献した。惣菜市場は、メガトレンドの時短や簡便化志向、高齢化などを背景に成長してきた。冷凍食品や食品宅配など競合はあるものの、当社のオリジナル調査からは、消費者の4割弱が週1回以上惣菜を購入するという結果もみられる。惣菜市場の成長はまだまだ続きそうだ。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
消費者調査データ レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア
調査結果を見ると、「咖喱屋カレー」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド」のほぼ2倍の購入率となった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場 背景にある簡便化志向や節約志向
どんな人がパンを食べているのか調べてみた。主食として1年内に食べた頻度をみると、食事パンは週5回以上食べた人が2割で、特に女性50・60代は3割前後と高かった。パン類全体でみると、朝食で食事パンを食べた人は女性を中心に高く、特に女性50代は6割以上であった。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。