2019年の日焼け止めの出荷金額は前年比9.6%増の670億円で、金額ベースでは10年連続の拡大が続いている(経済産業省「生産動態統計年報」)。
成長を支えてきたのは、剤の高機能化による通年使用や、日焼けのデメリットが周知されたことによるユーザー層の拡大、加えてインバウンド需要だ。日本製の高機能の日焼け止めは、訪日外国人客の定番の買い物だった。しかし、2020年は、新型コロナウイルスの流行により、インバウンド需要は壊滅的な影響を受け、外出自粛の影響でメイクの機会も減ったことから、2020年は大苦戦が伝えられている、緊急事態宣言は解除されたものの、今夏は海水浴場の開場中止や、夏のイベントの中止・規模縮小などでアウトドア需要は限定的だ。出入語句制限は継続中でインバウンド需要も望めない。最需要期を迎えたが厳しい状況が続いている。
参照コンテンツ
- 消費者調査データ No.319 日焼け止め(2020年6月版)
盤石「ビオレUV」、ロングセラーひしめく上位に定着する「スキントーンアクア」 - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号
"自粛"で変わる購買行動とライフスタイル - 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編
新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!? - MNEXT 眼のつけどころ 新型コロナ禍で消費はどう変わるか-シンクロ消費と欲望の姿態変容
- JMRからの提案 コロナ禍で強まる「外からウチへ」の消費者行動変容と消費の「イエナカ・シフト」(2020年)
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。