コロナ禍で外食全体が苦戦するなか、ハンバーガーチェーンなどに代表される洋風ファーストフードは、売上高が前年同月比で21ヶ月連続プラス、2021年通期の業績が109.3%、コロナ前の2019年比で116.2%と成長を続けている(一般社団法人日本フードサービス協会)。
コロナ下で、居酒屋やディナーレストランなど店内飲食が主体の業態が大幅な前年割れとなった。それに対し、ファーストフード業態、なかでも業界最大手の日本マクドナルドは2年連続で最高益を更新、モスフードサービスも好調が伝えられる。
原動力となったのは、感染症対策がしやすいテイクアウトやデリバリーの拡大だ。テイクアウトに適したハンバーガーは、テレワークなどの食事にも手軽に食べられることから消費が増加している。
好調が続く業態に、参入も相次いでいる。鳥貴族はチキンバーガー専門店の「トリキバーガー」を、松屋フーズもデリバリー専門でライスバーガーを扱う「米(my)バーガー/こめ松」をスタートさせた。「焼肉ライク」を展開するダイニングイノベーションは、モバイルアプリで注文、店内ロッカーでの受け取りが可能なテイクアウト専門のハンバーガー店「ブルータスバーガー」をオープンした。拡大が続く市場だが、食材価格やエネルギー価格の高騰などの不安要素もある。激化する競争下での行方が注目される。
参照コンテンツ
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- アフターコロナの営業戦略 激変市場に対応した小商圏型営業活動のすすめ(2021年)
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- 戦略ケース ロカボブームでも「超特盛」で復活の吉野家
「牛肉・牛丼」を基軸としたメニュー展開で短期での業績回復に成功(2019年) - 戦略ケース シェイクシャックは日本で第二のスタバになれるのか(2016年)
- 戦略ケース 2016年ハンバーガー戦争(2016年)
- 企画に使えるデータ・事実 ファーストフード売上高
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