消費者調査データ No.142 カレールウ(2012年4月版) | ||
PBの満足度はバーモントを超えるか | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
カレールウの市場は、2003年度から縮小していましたが、消費者の内食志向などを背景に2005年から再び増加しました。近年は横ばい、微減などを繰り返す成熟市場で、ロングセラーブランドが強い寡占型市場ですが、低カロリーや溶けやすいなどの特徴を訴求する新製品の投入もみられます。 今回は、当社が任意に選んだカレールウ24ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回(2011年10月版)に引き続き、「バーモントカレー」「こくまろカレー」「ジャワカレー」などのハウス食品のロングセラーブランドが上位を占め、いくつかの項目で「2段熟カレー(江崎グリコ)」が食い込む、という形になった。 ただし、ユーザーの満足度を表す指標である「購入者ベースの今後の購入意向」では、「セブンプレミアム(セブン&アイ)」がトップを獲得したほか、「トップバリュ(イオン)」が5位に入るなど、コストパフォーマンスに優れるPB商品がランクインしている。 前回、満足度トップとなった「横濱舶来亭カレーフレーク(エバラ食品)」などのフレーク状の商品は、「横濱舶来亭カレーフレーク」が7位に、「香味焙煎カレーフレーク(ハウス食品)」が10位にランクインしており、ボリュームはまだ小さいながらファン層づくりが進んでいる様子がみてとれる。 カレールウの市場では、「バーモントカレー」に代表されるロングセラーの上位ブランドの壁は厚いが、低価格、コストパフォーマンスに優れるPB商品や、価格的には割高だが「溶けやすさ」などの優位性を持つフレーク状商品が、今後どこまで拡大できるかが注目される。
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