消費者調査 No.162 チョコレート菓子(2012年11月版) | ||
安定のロングセラー、きのこ・たけのこ、ポッキー、キットカット | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2011年のチョコレート市場は、東日本大震災による資材不足や節電要請にもかかわらず、前年比106.2%(全日本菓子協会 小売金額)と拡大しています。 今回は、当社が任意に選んだ31ブランドのチョコレート菓子について、「知っている(認知率)」、「買ったことがある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでも、前回(2010年5月版)と同じく「きのこの山/たけのこの里(明治)」が多くの項目で首位を獲得、再購入意向では「キットカット(ネスレ日本)」がこちらも前回と同じく首位を獲得した。 「きのこの山/たけのこの里」は、認知、店頭接触、購入経験、3ヶ月以内購入、今後の購入意向などの項目で首位を獲得した。とくに店頭接触と購入経験では2位の「ポッキー(グリコ)」にそれぞれ8.6ポイントと7.6ポイントの差をつけた。 その「ポッキー」も広告接触で首位を獲得したほか、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入で2位を獲得するなど、ロングセラーの実力を示した。 一方、再購入意向についてみると、1位「キットカット」、3位「マカダミアプレミオ(グリコ)」、4位「アーモンドピーク(グリコ)」など、やや上の年代向けの商品が目立った。このうち、「マカダミアプレミオ」「アーモンドピーク」の2品は、認知や接触は低いものの、再購入意向が高く、固定ファンに支えられているといえる。 長引く不況や消費税増税問題などで、消費者の価格コンシャスの傾向は強まっており、メーカー各社も、シビアな選択にも適うロングセラーブランドに対して、ライン拡大やリニューアルなどのテコ入れを積極的に行う一方で、「大人向け」を意識したプレミアム商品の拡大を急いでいる。 秋冬の需要期を迎え、新旧とりまぜての競争が本格化しそうだ。
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