消費者調査 No.178 ヨーグルト(2013年8月版) | ||
独走ブルガリア、満足度で追うPB | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
ヨーグルトに使われる乳酸菌には、従来から整腸作用が知られていましたが、それに加えて免疫力向上や花粉症対策などにも効果があることが周知されたことなどから、市場は4年連続で拡大の見込みです。 今回は、当社が任意に選んだヨーグルト28ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2013年2月版)と同様に、国内で初めて発売されたプレーンヨーグルトである「明治ブルガリアヨーグルト(明治)」が群を抜く強さをみせた。 「明治ブルガリアヨーグルト」は、認知と購入経験、購入意向で2位以下に20ポイント以上、店頭接触と3ヶ月内購入でも15ポイント以上の差をつけての首位獲得である。さらに、ユーザーの満足度の指標である購入者ベースの今後の購入意向(再購入意向)でも首位と、死角のない強さである。 乳業各社の主要ブランドについてみると、パーソナルカップのロングセラー「森永アロエヨーグルト」、4Pポットを中心に展開する「ダノンBIO」、「ガセリ菌」と「ビフィズス菌」を配合した「ナチュレ恵megumi」などは、認知や3ヶ月内購入で2位グループを形成し、はげしく競り合っている。 しかし、再購入意向では、主要なNBに加えて、「セブンプレミアム ヨーグルト」が2位、「イオン トップバリュヨーグルト」が5位、さらに「生協プレーンヨーグルト ビフィズス」が7位と、ベスト10内に三つのPBが食い込んだ。どのブランドも認知ではトップ20に入っていないものの、継続的な摂取が健康維持に有効といわれるだけに、価格面で優位に立つPBの継続購入意向が高いのもうなずける。 健康志向の追い風に乗るヨーグルトだが、競争も厳しい。乳業各社は、体脂肪量の減少や動脈硬化リスクの軽減、美肌などの効果をもつ乳酸菌の研究をすすめる一方で、レシピ提供などによる食シーンの拡大や、高齢者取り込みによるユーザー層の拡大などに力を注いでいる。 機能訴求による市場の拡大は続くのか、「明治ブルガリアヨーグルト」を超えるブランドは現れるのか、PBはどこまで伸びるのか。進化を続けるヨーグルト市場の競争が注目される。
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