消費者調査 No.179 冷菓(2013年8月版) | ||
タニタ、PBが王者ハーゲンダッツを追う | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
アイスクリームやラクトアイス、氷菓などを含む冷菓市場の規模は、4,181億円で、2003年以降では最大となりました(日本アイスクリーム協会)。 今回は、当社が任意に選んだ冷菓25ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭や自販機でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2012年8月版)と同じく、複数の項目で「ハーゲンダッツ ミニカップ(ハーゲンダッツ ジャパン)が首位を獲得した。特に、3ヶ月内購入、今後の購入意向で2位以下に大きな差をつけており、ブランド力の強さがみてとれる。 認知や購入経験の項目で「ハーゲンダッツ」を追う上位には、「ガリガリ君(赤城乳業)」「ピノ(森永乳業)」「雪見だいふく(ロッテ)」「明治エッセルスーパーカップ(明治)」などのロングセラーブランドが僅差でひしめき、激しい競争を繰り広げている。 しかし、ユーザーの満足度の指標である、購入経験者ベースの購入意向(再購入意向)では、「ハーゲンダッツ」が首位を獲得したものの、新顔の「タニタの100kcalアイス(森永乳業)」が2位となった。 さらに「コールドストーンカップアイス(セブン&アイ)」「スイーツプラス アイスクリーム(ファミリーマート)」「ローソンセレクトチョコレートアソートバー(ローソン)」「セブンプレミアム アイスクリーム(セブン&アイ)」など、コンビニエンスストアを中心としたPBが10位内に4ブランド食い込んだ。 アイスクリームのユーザー層は子供から大人まで幅広いが、デザートに買う20~30代男女が増加し、市場の伸びにも貢献している(日本アイスクリーム協会)。この層を取り込むためにコンビニ各社が注力しているのが、大手メーカーやアイスクリームショップとの協業によるPBや店舗限定のプレミアムアイスで、実際に、今回の調査結果からも固定客の存在がうかがえる。 需要の最盛期を過ぎて、限られたショーケースのスペースをトップブランドの「ハーゲンダッツ」や各流通のPBと奪い合う、厳しい競争がロングセラーブランドにも待ち受けている。
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