消費者調査 No.180 レトルトカレー(2013年9月版) | ||
多様な進化でファンを掴む中高価格帯商品 | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2012年のレトルトカレー市場は、前年の東日本大震災後の特需の反動などから、3.4%のマイナスとなりました。 今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー34ブランドについて、「知っている(認知率)」「広告をみたことがある(広告接触)」「店頭でみたことがある(店頭接触)」「買ったことがある(購入経験率)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2012年4月版)に引き続きハウス食品の「ククレカレー」「咖喱*屋カレー」が複数の項目で1位、2位を獲得した。この2ブランドに続くのは、「銀座カリー(明治)」で、店頭接触、3ヶ月内購入、今後の購入意向などで3位を獲得。この3ブランド以外にも、認知や3ヶ月内購入、今後の購入意向などには上位にはロングセラーブランドがずらりと並んでいる。 しかし、購入者の満足度をはかる指標である購入者ベースの今後の購入意向(再購入意向)では、顔ぶれががらりと変わる。認知や購入経験でトップだった「ククレカレー」は20位外、同じく2位の「咖喱*屋カレー」は9位に沈んだ。代わってトップとなったのは、「金のビーフカレー(セブン&アイ)」で、300円台というレトルトカレーとしてはやや高額な価格設定である。上位5位までをみると、「インドカリー(新宿中村屋)」「無印良品のレトルトカレー(無印良品)」「ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)」と4商品が200円以上、6位の「銀座カリー(明治)」も250円前後と中高価格帯の商品の比率が高いのが特徴だ。 レトルトカレーは、ボリュームの大きな100円前後の普及品の市場が、激しい価格競争で伸び悩む一方、中高価格帯の商品は好調が伝えられている。伸びを支えているのは、東日本大震災後の特需の際に拡がった新たなユーザー層とみられており、メーカーもそれに対応すべく、ご当地カレー、名店監修のカレー、エスニックのカレーなどさまざまな新商品を投入している。手頃で手軽という特長から、新たな次元へ進化をしつつあるレトルトカレー市場のゆくえが注目される。 *咖喱は、くちへんに加える、くちへんに厘
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