消費者調査 No.190 カップめん(2013年11月版) | ||
独走カップヌードルに満足度で迫るセブンプレミアム | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス) |
2012年のカップめんの生産数量は、前年比96.8%で、4年ぶりの減少となりました。(日本即席食品工業協会)。 今回は、当社が任意に選んだ31ブランドの中華風カップめんについて、「知っている(認知率)」、「買ったことがある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。 今回のランキングでは、前回(2013年1月版)と同じく、すべての項目で「カップヌードル(日清食品)」が首位独走となった。 カップヌードルは、広告接触、購入経験、3ヶ月内購入などの項目で、2位以下に30ポイント以上の大差をつけての首位で、ベストセラーブランドの強さをみせつけた。 しかし、再購入意向では、74.6%の「カップヌードル」に継いで、60%台の再購入意向を獲得したブランドがふたつある。明星食品やサンヨー食品との協業による「セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)」(69.8%)と、袋めん「正麺」が大ヒット商品となった東洋水産の「匠」(63.0%)で、50%台にひしめく多数のブランドから、頭ひとつ抜けたかっこうである。 同じ即席めんでも、袋めんは、東洋水産の「正麺」が牽引し、生麺タイプを中心に市場が拡大しているが、カップめん市場では「カップヌードル」独走で、それ以外のブランドは低価格競争に陥っていた。しかし、今回、再購入意向2位のセブンプレミアムのカップめん」は、イオンや西友が80円台の低価格なのに対して、118~138円と大手メーカーのブランド品並の価格が設定されており、「匠」にいたっては実売価格で200円を超える。カップめんにも「本格感」やプチ贅沢などをキーワードにした市場拡大が波及するのかが注目される。
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