2014年度の即席カップめん市場は、前年度比2.3%増(生産量ベース:日本即席食品工業協会)で3年ぶりのプラスとなりました。ここしばらく「生めんタイプ」の袋めんが話題になっていましたが、それが一段落したことにより、再び成長軌道に乗ったものと思われます。
今回は、当社が任意に選んだカップめんの32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭・自動販売機(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って食べた」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします(※調査は2015年6月)。
今回の調査でも、前回(2014年6月版)と同じく「カップヌードル(日清食品)」が圧倒的な強さをみせつけた。「カップヌードル」は、7項目中6項目で首位を獲得、なかでも、今後の購入意向で16.5ポイント、3ヶ月内購入では13.9ポイントの差を、それぞれ2位の「赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)」に対してつけており、頻度高く購入されていることがうかがえる。
カップヌードルを擁する日清食品は、今回の対象である中華めん、焼きそば、和風めん、パスタのそれぞれについて、多くの項目でジャンルの首位または少差の2位に位置取っており、カップめんの草分けである、トップメーカーとしての強さを示した。
ただし、ユーザーの満足度の指標である再購入意向では、上位3位までのうち、2ブランド、上位10位でみれば半数がPBで、そのうち2ブランドがセブン&アイのPBである。カップめんは、コンビニを中心とした小売各社が集客のフックとして力を入れている商材であるが、実際に堅実にファンをつくりだしているといえる。
カップめんの需要は、春秋が中心で、夏場はやや低調だが、食品各社は、「マッサマンカレー」や「アヒージョ」などの話題のフレーバーを投入したり、泡立つスープや湯切りなしの皿うどんなどの新技術で市場の盛り上がりを図っている。「カップヌードル」という巨大な商品が君臨するカップめん市場だが、不断の競争はまだまだ続きそうだ。
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【提示32ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2015年6月4日~9日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,014サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2015年6月4日~9日