半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2015.10)
つゆ・たれ(2015年10月版)
たれはエバラ、つゆはミツカン、ロングセラーが上位を固める


 味噌、醤油などの基礎調味料の市場は長期的に縮小するなか、焼き肉のたれ等の「たれ」は堅調に伸びています。めんつゆなどの「つゆ」は、2014年は冷夏の影響で前年割れとなりましたが、2015年は微増とみられています。

 今回は、当社が任意に選んだつゆ・たれのブランド22点について、「知っている(認知率)」、「買って使ったことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内広告接触、3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って使った」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)使いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。


 今回のランキングでは、エバラ食品の「焼き肉のたれ」「黄金の味」、ミツカンの「追いがつおつゆ」、キッコーマンの「キッコーマン 本つゆ」などが上位を占めた。

 「黄金の味」「焼き肉のたれ」は、認知、広告接触、店頭接触、購入経験、今後の購入意向などで、それぞれ1位と2位を獲得、家庭内で「定番」的な商品になっていることがうかがえる。「追いがつおつゆ」は、今回の調査が需要の最盛期である夏であったこともあり、3ヶ月内購入でトップとなっている。「キッコーマン 本つゆ」は、上記全てで4位、「にんべんつゆの素(にんべん)」がそれに続いて上位グループとなっている。

 しかし、ユーザーの満足度の指標となる再購入意向では、上位9位までが60%以上で、首位は、「トップバリュ 焼き肉のたれ(イオン)」で、4位には「トップバリュ つゆ(イオン)」がランクインした。それぞれの商品に固定ファンがついた、ロングセラー商品の強い市場といえるだろう。


 つゆ、たれのメーカー各社では、めん、焼き肉以外のさまざなメニュー提案を積極的に行っている。つゆでは、煮物、和え物、ドレッシング等、たれでは、カルパッチョやサラダ、唐揚げ等で、それが需要を下支えし、ロングセラー商品の強さにもつながっている。一方、つゆを中心に、トマトベースやカレー風味など新しい切り口の商品も登場してきており、定番の牙城を攻略、市場拡大につなげられるかが注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。










【提示22ブランド】
  • にんべんつゆの素(にんべん)
  • 追いがつおつゆ(ミツカン)
  • ぶっかけ昆布つゆ(ミツカン)
  • まぜつゆ(ミツカン)
  • 金のごまだれ(ミツカン)
  • キッコーマン本つゆ(キッコーマン)
  • キッコーマン削りたて(キッコーマン)
  • キッコーマンからめる具麺ソース(キッコーマン)
  • キッコーマンわが家は焼き肉屋さん(キッコーマン)
  • 焼肉のたれ(エバラ食品)
  • 黄金の味(エバラ食品)
  • 大人の粋(エバラ食品)
  • ジャン焼き肉のたれ(モランボン)
  • ステーキソース(モランボン)
  • 牛角焼き肉のたれ(フードレーベル)
  • 晩餐館焼肉のたれ(日本食研)
  • 叙々苑特製焼肉
  • 今半ステーキあまから醤油たれ
  • セブンプレミアムのめんつゆ(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムのたれ(セブン&アイ)
  • トップバリュつゆ(イオン)
  • トップバリュ焼き肉のたれ(イオン)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2015年8月24日~28日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,025サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2024.09.06

企業活動分析 エスティローダーの23年6月期は、トラベルリテールの不調やドル高、インフレなどが響き減収減益に

2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

2024.09.05

24年8月の「乗用車販売台数」はふたたびマイナスに

2024.09.04

企業活動分析 ロイヤルホールディングス株式会社 23年12月期は人流増加で需要回復、増収増益に

2024.09.03

24年7月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナス

2024.09.02

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 23年8月期はアジア新規出店がけん引し増収増益

2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

2024.08.30

消費からみた景気指標 24年6月は6項目が改善

2024.08.30

24年7月の「ファーストフード売上高」は41ヶ月連続のプラスに

2024.08.30

24年7月の「ファミリーレストラン売上高」は29ヶ月連続プラス

2024.08.29

24年6月の「旅行業者取扱高」は19年比で73%に

2024.08.29

24年6月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のプラス

2024.08.29

24年7月の「全国百貨店売上高」は29ヶ月連続のプラス、猛暑で盛夏商材が好調

2024.08.29

24年7月の「チェーンストア売上高」は既存店で17ヶ月ぶりのマイナス

2024.08.29

24年7月の「コンビニエンスストア売上高」は8ヶ月連続のプラスに

2024.08.28

24年6月の「商業動態統計調査」は3ヶ月連続のプラス

2024.08.28

24年7月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.08.28

24年7月の「景気の現状判断」は5ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.08.27

24年6月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラス

週間アクセスランキング

1位 2024.08.02

提言論文 値上げほどの値打ち(価値)はない ー 消費者の主要30ブランド価値ランキング

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.08.06

提言論文 値上げ期を乗りきる戦略 ―ブランドライフサイクルマネジメント(BLCM)戦略

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area