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(2016.02)
袋めん(2016年2月版)
チキンラーメンとマルちゃん正麺の熾烈な首位争い


 袋めんの市場は、2011年の「マルちゃん正麺(東洋水産)」をはじめとするノンフライ袋めん発売をきっかけに3年連続で伸びていましたが、2014年は前年割れとなりました。

 今回は、当社が任意に選んだ袋めん24ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭・自動販売機(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って食べた」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回の調査でも、前回(2014年6月版)と同様に、「マルちゃん正麺(東洋水産)」と「チキンラーメン」が複数の項目で首位を争う結果となった。

 「チキンラーメン(日清食品)」は、認知、店頭接触、購入経験、今後の購入意向などの項目で首位を獲得したが、店頭接触、今後の購入意向では、2位の「マルちゃん正麺」との差は3ポイント以内で、逆に「マルちゃん正麺」が首位を獲得した広告接触、3ヶ月内購入でも、2位の「チキンラーメン」との差は3ポイント以内におさまっている。ノンフライ・生めんタイプの代表である「マルちゃん正麺」と、フライめんの「チキンラーメン」が人気を二分している状況である。

 この2ブランドに続いて、「サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)」「日清ラ王袋麺(日清食品)」「出前一丁(日清食品)」というロングセラーブランドが3位を争うという構図だ。

 また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、「サッポロ一番グリーンプレミアム0(サンヨー食品)」が8位にランクインしているのが目を引く。新商品は発売されるものの、ロングセラーブランドが圧倒的に強い袋めん市場で、規模は小さいとはいえ、固定ファンを獲得しつつあるニューフェイスといえる。

 2011年以降のノンフライ袋めんブームを巻き起こした「マルちゃん正麺」は、即席めんに野菜や肉などの食材を加えて食べる、という食べ方を提案し、一定の定着をみせた。さらに2016年には、"サラダで食べる"というコンセプトで「マルちゃん正麺 冷し中華」のリニューアルを予定している。同じくノンフライ麺で2015年9月に発売された「サッポロ一番グリーンプレミアム0」は、ノンオイル、コレステロールゼロで健康志向をうたっている。"身体に良い"というイメージをもたれてこなかった即席めんだが、健康志向を取り入れて、再び成長軌道に乗れるのか。目まぐるしく移り変わるトレンドから目が離せない。

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【提示24ブランド】
  • チキンラーメン(日清食品)
  • カップヌードルリフィル(日清食品)
  • 出前一丁(日清食品)
  • 日清のラーメン屋さん(日清食品)
  • 日清ラ王袋麺(日清食品)
  • 行列のできる店のラーメン(日清食品)
  • マルちゃん正麺(東洋水産)
  • 昔ながらの中華そば(東洋水産)
  • マルちゃんラーメン(東洋水産)
  • サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)
  • サッポロ一番グリーンプレミアム0(サンヨー食品)
  • 明星中華三昧(明星食品)
  • 明星チャルメラ(明星食品)
  • 明星評判屋中華そば(明星食品)
  • SUGAKIYAラーメン(寿がきや食品)
  • 永谷園煮込みラーメン(永谷園)
  • AKAGI醤油ラーメン(大黒食品工業)
  • 辛ラーメン袋(農心)
  • セブンゴールド金の麺
  • セブンプレミアムの袋めん
  • トップバリュの袋めん
  • ローソンセレクトの袋めん
  • コープラーメン屋さん(日本生協連)
  • みなさまのお墨付き袋めん(西友)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2016年1月15日~19日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,043サンプル
サンプル構成(%)




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