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2017年のレトルトカレー市場は前年比2.3%増(箱数ベース 日本缶詰びん詰レトルト食品協会)で、その市場規模は、ダウントレンドにあるカレールウ市場を抜いたといわれている。
今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー36ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)食べたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査結果では、再購入意向と3ヶ月内購入を除く7項目中5項目で「ククレカレー(ハウス食品)」が首位を獲得したものの、認知率を除いて2位との差は全体に小さく、激戦となっている。上位を競っているのは、同じくハウス食品の「咖喱屋カレー」、明治の「銀座カリー」、今年発売50周年を迎えたボンカレーブランドの主力商品「ボンカレーゴールド(大塚食品)」などである。ロングセラーがしのぎを削る市場である。
しかし、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では、様相は大きく異なる。上位には、前回に引き続き、希望小売価格が300円を超す「無印良品のレトルトカレー(無印良品)」「インドカリー(新宿中村屋)」などのプレミアムレトルトカレーがランクイン。また、ここ最近急速な伸びを示している複数パックのレトルトカレーも、「プロ クオリティ ビーフカレー(ハウス食品)」が4位に入ったのをはじめ、「ホテル・シェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)」が12位、「レストラン仕様カレー(日本ハム)」が14位と20位内にランク入りした。
レトルトカレーは、2011年以降、災害用非常食として注目を浴びて大きく市場を拡大し、その後もバターチキンカレーやマッサマンカレーなど味のバリエーションの拡大などにより成長を続けてきた。最近ではレトルトカレーに自分の好みの具材を加え、アレンジして食べる食べ方が注目され、それに適した、具材がカレーに溶け込んでいる複数パックの商品が市場拡大をけん引している。一人暮らし世帯の増加や少子高齢化などによる食生活の変化にも強く、今後も順調な成長が見込まれるだけに、メーカー各社による競争の行方が注目される。
- ククレカレー(ハウス食品)
- カレーマルシェ(ハウス食品)
- プロ クオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
- 咖喱屋カレー(ハウス食品)
- こくまろカレーレトルト(ハウス食品)
- ジャワカレーレトルト(ハウス食品)
- めざめるカラダ朝カレー(ハウス食品)
- 温めずにおいしいカレー(ハウス食品)
- ビーフマイスターカレー(ハウス食品)
- スープカリーの匠(ハウス食品)
- ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
- でか盛りカレー(ハウス食品)
- ゴールデンカレー・レトルト(S&B食品)
- S&B おいしいカレー(S&B食品)
- カレー曜日(S&B食品)
- ディナーカレーレトルト(S&B食品)
- ホテルシェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)
- 噂の名店(S&B食品)
- 食べ方チョイス(S&B食品)
- ボンカレーゴールド(大塚食品)
- ボンカレーネオ(大塚食品)
- ボンカレー50(大塚食品)
- レストラン使用カレー(日本ハム)
- 銀座カリー(明治)
- 男の極旨/絶品 カレー(明治)
- インドカリー(新宿中村屋)
- LEE(江崎グリコ)
- カレー職人(江崎グリコ)
- ビストロ倶楽部 ビーフカレー(丸大食品)
- 無印良品のレトルトカレー(無印良品)
- 皆様のお墨付きのレトルトカレー(西友)
- 金のビーフカレー(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
- トップバリュのレトルトカレー(イオン)
- ローソンセレクトビーフカレー
- ファミリーマートコレクションビーフカレー
調査期間:2018年8月7日~9日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,040サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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