半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年10月28日

消費者調査データ No.327
レトルトカレー(2020年10月版)
強い「カリー屋カレー」、再購入意向上位にはコスパ重視の商品も



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2019年のレトルトカレー市場は前年比1.9%増(箱数ベース 日本缶詰びん詰レトルト食品協会)で、順調に拡大した。

 今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー37ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2019年10月版)と同様、「咖喱(カリー)屋カレー(ハウス食品)」が複数の項目で首位を獲得した。「咖喱屋カレー」を追うのは、大塚食品の「ボンカレーゴールド」、明治の「銀座カリー」、ハウス食品の「ククレカレー」などである。「咖喱屋カレー」は、3ヶ月内購入で2位の「ボンカレーゴールド」に5.2ポイントの差をつけたものの、そのほかの項目では接戦となっている。

 ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、首位と3位には、コストパフォーマンスに優れたブランドが入った。首位は西友のPBである「みなさまのお墨付き」のレトルトカレーが78.6%で、前回の9位、61.5%からの大幅アップとなった。3位の「プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)」は、順位はひとつ下げたものの、再購入意向率は上がっている。一方、2位と4位は比較的高価格で本格志向を売りにしたブランドだ。今年上半期、レトルトカレーは、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要で、一時は店頭から姿を消すほどの特需となった。ヘビーユーザーにとっては価格、また、在宅時間の充実を望むユーザーにとっては本格感、とポジションのはっきりした商品に固定ファンがついていると考えられる。レトルトカレーは、在宅時間の増大に伴う家庭内での食需要の増加で、今後も手堅い需要が予想される。伸びる市場での主導権争いが注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. 咖喱(カリー)屋カレー(ハウス食品)     10.9%
    2. ボンカレーゴールド(大塚食品)         5.7%
    3. 銀座カリー(明治屋)               5.6%
  • 再購入意向
    1. みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)  78.6%
    2. 噂の名店(S&B食品)               76.9%
    3. プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)   75.0%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示37ブランド

  • 咖喱(カリー)屋カレー(ハウス食品)
  • プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
  • カレーマルシェ(ハウス食品)
  • ククレカレー(ハウス食品)
  • レトルト ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
  • レトルト こくまろカレー(ハウス食品)
  • レトルト ジャワカレー(ハウス食品)
  • ビーフマイスターカレー(ハウス食品)
  • 選ばれし人気店(ハウス食品)
  • 温めずにおいしいカレー(ハウス食品)
  • ゴールデンカレー レトルト(S&B食品)
  • カレー曜日(S&B食品)
  • ディナーカレー レトルト(S&B食品)
  • ホテルシェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)
  • チーズカレー(S&B食品)
  • 噂の名店(S&B食品)
  • 神田カレーグランプリ(S&B食品)
  • S&B なっとくのおいしいカレー(S&B食品)
  • ボンカレーゴールド(大塚食品)
  • ボンカレーネオ(大塚食品)
  • 100kcal マイサイズカレー(大塚食品)
  • 銀座カリー(明治)
  • 男の極旨/絶品カレー(明治)
  • インドカリー(新宿中村屋)
  • LEE(江崎グリコ)
  • カレー職人(江崎グリコ)
  • ビストロ倶楽部 ビーフカレー(丸大食品)
  • レストラン仕様カレー(日本ハム)
  • ヤマモリ タイカレーグリーン(ヤマモリ)
  • 100時間かけたカレー(MCC)
  • 無印良品のレトルトカレー(良品計画)
  • みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)
  • 金のビーフカレー(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
  • トップバリュのレトルトカレー(イオン)
  • ローソンセレクトビーフカレー
  • ファミリーマートコレクションのレトルトカレー


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年09月11日(金)~09月14日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,014サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area