半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2020年12月14日

消費者調査データ No.330
スナック菓子(2020年12月版)
強いカルビー「ポテトチップス」、リピート意向上位に新顔、PBも



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2019年のスナック菓子市場は小売金額ベースで前年比2.6%増の4,476億円となり、堅調な動きを続けている(全日本菓子協会)。

 今回は、当社が任意に選んだスナック菓子35ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、前回(2020年1月版)、カルビーの「ポテトチップス」が圧倒的な強さを見せた。7項目中6項目で首位、3ヶ月内購入では2位に24.6ポイント差、今後の意向でも23.2ポイント差でダブルスコア以上の大差をつけた。唯一首位を譲ったリピート意向でも、トップとの差は0.3ポイントに過ぎない。2位以下には、同じくカルビーの「じゃがりこ」「かっぱえびせん」、湖池屋の「ポテトチップス」などが項目ごとに順位を入れ替えながら、激しい競争を繰り広げている。

 しかし、リピート意向では順位が大きく入れ替わる。首位はカルビーの「miino(ミーノ)」、僅差で同じくカルビーの「ポテトチップス」、3位に湖池屋の「じゃがいも心地」が入り、4位から7位、10位にコンビニなどのPBが入った。ベスト10のうち、実に5ブランドがPBが占めた。

 今春の緊急事態宣言や休校措置などで在宅時間が増加した際、スナック菓子の需要は大幅に伸びた。人気の中心は定番商品だったが、需要が拡大するなかでコストパフォーマンスに優れたPBや、健康志向の高まりを背景にした「ミーノ」のようなギルティフリーを訴求したブランドへのリピート意向が高まった可能性がある。コロナ禍の終息は現時点では見通せないことから、今後も在宅需要は高止まりを続け、2020年のスナック菓子市場は拡大の公算が高い。伸びる市場での競争の行方が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. ポテトチップス(カルビー)        42.1%
    2. ポテトチップス(湖池屋)         17.5%
    3. じゃがりこ(カルビー)          17.0%
  • 再購入意向
    1. miino(ミーノ)(カルビー)       74.3%
    2. ポテトチップス(カルビー)        74.1%
    3. じゃがいも心地              70.0%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示35ブランド

  • ポテトチップス(カルビー)
  • ポテトチップスクリスプ(カルビー)
  • 堅あげポテト(カルビー)
  • ピザポテト(カルビー)
  • ナチュラルカルビー(カルビー)
  • ザ・ポテト(カルビー)
  • サッポロポテト(カルビー)
  • かっぱえびせん(カルビー)
  • じゃがりこ(カルビー)
  • miino(ミーノ)(カルビー)
  • ポテトチップス(湖池屋)
  • 湖池屋プライドポテト(湖池屋)
  • じゃがいも心地(湖池屋)
  • カラムーチョ(湖池屋)
  • スコーン(湖池屋)
  • ドンタコス(湖池屋)
  • わさビーフ(山芳製菓)
  • ポテトチップス(山芳製菓)
  • プリッツ(江崎グリコ)
  • Cheeza[チーザ](江崎グリコ)
  • CRATZ[クラッツ](江崎グリコ)
  • チップスター(ヤマザキビスケット)
  • プリングルズ
  • リッツ(ナビスコ)
  • とんがりコーン(ハウス食品)
  • 暴君ハバネロ(東ハト)
  • ビーノ(東ハト)
  • ベビースターラーメン(おやつカンパニー)
  • ドリトス(ジャパンフリトレー)
  • セブンプレミアムのポテトチップス(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムのカップ入りスナック菓子(セブン&アイ)
  • ローソンセレクトのスナック菓子(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのスナック菓子(ファミリーマート)
  • トップバリュのスナック菓子(イオン)
  • みなさまのお墨付きのスナック菓子(西友)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2020年11月12日(木)~11月17日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。  キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)

キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

2025.04.17

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

2025.04.25

メンテナンスのお知らせ

新着記事

2025.04.25

成長市場を探せ 少子化ものともせず、拡大する学習塾市場(2025年)

 

2025.04.24

25年2月の「広告売上高」は、10ヶ月連続のプラス

2025.04.23

25年3月の「コンビニエンスストア売上高」は2ヶ月ぶりのプラスに

2025.04.22

トランプ関税の正義、賢愚、そして帰結 - ポストグロ-バル経済と自由貿易体制(上編)

 

2025.04.22

25年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2025.04.21

ポートフォリオ戦略からダイナミック・ポートフォリオ分析で統合経営へ

2025.04.21

企業活動分析 2024年12月期のアルファベット(Google)は、検索、AIとも2桁増で過去最高更新

2025.04.18

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

2025.04.17

25年2月の「商業動態統計調査」は11ヶ月連続のプラス

2025.04.16

25年3月の「景気の現状判断」は13ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.04.16

25年3月の「景気の先行き判断」は7ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.04.15

25年2月の「消費支出」は4ヶ月ぶりのマイナスに

2025.04.14

提言論文 ブランド価値ランキング - 価値実現率の低い選択的耐久財

2025.04.14

企業活動分析 アップルの2024年9月期は、サービス事業過去最高で増収増益

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.04.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

4位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

5位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area