2019年のチョコレートの小売金額は、前年比104.8%の5,630億円となった(全日本菓子協会)。
今回は、当社が任意に選んだチョコレート35ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回のランキングでも、前回(2020年1月版)と同様、明治の「チョコレート効果」が複数の項目で首位を獲得した。「チョコレート効果」は、広告接触、店頭接触、3ヶ月内購入、今後の購入意向、再購入意向の5項目で首位を獲得した。2位との差は、3ヶ月内購入が7.4ポイント差で、今後の購入意向や再購入意向は2~3ポイント差と、接戦となっている。
そのほか上位にランクインしたのは、「明治ミルクチョコレート(明治)」)、「ガーナ(ロッテ)」、「ダース(森永製菓)」などのロングセラー商品で、前述のように小差での激戦となっている。
また、再購入意向をみると、首位から12位までが10ポイント差の間にひしめいており、ロイヤリティの高いジャンルであることがわかる。今回の調査では上位3位までが、首位が「チョコレート効果」、2位が「オリゴスマート(明治)」、3位が「明治 タンパクト(明治)」と、機能や健康志向を訴求するブランドで占められているのが目につく。
2020年は新型コロナ禍による巣ごもり需要で、チョコレートは好調が伝えられている。感染拡大が続く中、健康志向の商品も堅調だという。さらにチョコレートの一大需要期であるバレンタイン商戦も、ステイホームやECへのシフトなどで大きく様変わりする可能性が高い。生活環境が大きく変化する中での競争の行方が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- チョコレート効果(明治) 18.4%
- 明治ミルクチョコレート(明治) 11.1%
- ガーナ(ロッテ) 10.4%
- 再購入意向
- チョコレート効果(明治) 69.5%
- オリゴスマート(明治) 67.2%
- 明治TANPACT(タンパクト)(明治) 66.7%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示35ブランド
- チョコレート効果(明治)
- 明治ザ・チョコレート(明治)
- 明治ミルクチョコレート(明治)
- 明治ブラックチョコレート(明治)
- メルティーキッス(明治)
- ガルボ(明治)
- オリゴスマート(明治)
- 明治TANPACT(タンパクト)(明治)
- ガーナ(ロッテ)
- クランキー(ロッテ)
- シャルロッテ(ロッテ)
- 紗々(ロッテ)
- ZERO(ロッテ)
- ポリフェノールショコラ(ロッテ)
- 乳酸菌ショコラ(ロッテ)
- 神戸ローストショコラ(江崎グリコ)
- リベラ(江崎グリコ)
- GABA(江崎グリコ)
- ダース(森永製菓)
- 森永チョコレート(森永製菓)
- カレ・ド・ショコラ(森永製菓)
- ベイク(森永製菓)
- シールド乳酸菌チョコレート(森永製菓)
- ドクターズチョコレート(マザーレンカ)
- スライス生チョコレート(ブルボン)
- ハイショコラ(ブルボン)
- ボノボン(ヤマキン)
- チロルチョコ(チロル)
- ロシェ(フェレロ)
- エクセレンス(リンツ)
- キスチョコ(ハーシー)
- アフターエイト(ネスレ)
- セブンプレミアムのチョコレート
- トップバリュのチョコレート
- みなさまのお墨付きのチョコレート(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2020年12月11日(金)~11月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,009サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ チョコレート(2019年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第81号 変わるバレンタインデー ~"恋する日"から"感謝の日"へ
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場(2017年)
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。